2014年8月10日日曜日

「・・・さん付け」の違和感

私が住む上三川町では、ビュンビュンと大風が吹いたり、ザァーッと強い雨が降ったりとの目まぐるしい天気の変化がありました。
台風の影響ですね。

近くの壬生町や栃木市、鹿沼市では、突風が吹いて屋根が飛ばされた家もあるようです。
被害が少ないことを祈るばかりです。

今日は、月と地球が近づく日のようで、いつもより月が大きく見えるスーパームーンの日だそうです。見えるのでしょうか。


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台風の影響で 、甲子園での高校野球も延期になっていますね。
その高校野球で、少し気になることがありました。

高校野球に出場する選手がインタビューに答えていた時です。
相手高校の名前を「○○高校さん」と、さん付けにしたのです。

「え?」と思いました。違和感を感じました。


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最近、この過剰とも言える「さん付け」が至る所で増えています。

好きなお笑い芸人は誰ですか?と問われて、「ウーマンラッシュアワーさん」と答える人。
夏の歌と言えば誰の曲?と聞かれて、「サザンさんの・・・・」と答える人。
税金のことを知りたくなった時に、「市役所さんに聞いてみよう」と言う人。
隣の課も「総務課さん」。
隣のクラスも「3組さん」。

とにかく、ありとあらゆるものに「さん」が付いてきます。
特に、若い人にこの傾向があるように思います。

なぜなでしょうか?


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同調圧力と雰囲気を壊すことへの必要以上の恐れからきているのではないかと思っています。

みんなと同じでいたい。同じでないと責められる。自分を守るためにも、周りと同じにしなければ。という無言の空気が同調圧力です。
圧力ですから息苦しいものですが、一方で同調がありますから、一人ではない安心感は簡単に手に入ります。 同調圧力から作り上げられた「息苦しいけど友達」と呼ばれるような集団がかなりあるのではないかと思っています。
同調圧力から作り上げられた「友達」は、砂上の楼閣です。ちょっとしたきっかけで、もろく崩れます。とてもナイーブです。
自分が、万が一にも「友達」を崩すちょっとしたきっかけになることをとても恐れいるんだろうと思います。
たとえ、同調圧力から作り上げられた「友達」だとしても、それを崩したら、一人になります。今の若者は、一人になることを、とてもとても恐怖に感じているように映ります。

何でも「さん」を付けることで、「私は敵ではない。」「私は人に気遣いも出来る。」「私は大丈夫。」と表明して、同調圧力とその雰囲気を守っているように見えます。ほんのちょっとしたことで崩れることを知っているから、細かいことにまで気を配ります。
だから、瞬く間に「さん付け」が広がります。特に若い人の間に。
みんな、自分が壊す側になることを同じように恐れているんだと思います。


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昭和時代の栃木県民(50歳以上?60歳以上?)は、宇都宮市の老舗デパート上野百貨店のことを「上野さん」と呼んでいました。
県内随一の百貨店で県民のあこがれの存在だった上野百貨店に親しみと畏敬を込めて呼んでいたようです。


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時代は変わりました。
「上野さん」も今は昔。もう上野百貨店そのものがなくなりました。

そして、今の「さん付け」は、薄い氷のような世の中を何とか安寧に渡りきるために人が得た自己防衛策のひとつなのかもしれません。


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明日は、コンビニさんで朝ご飯を買いビジネスホテルさんで食べてから、ボランティアさんと一緒に利用者さんのご自宅に行ってきましょう。


では、また^^







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