NHK土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」(21時から22時)を、楽しみに見ています。
村上龍原作の1話完結の全5話ドラマ。すべてのドラマが連結されています。
今週の土曜日に最終回となります。
詳しくは、NHKドラマサイトをご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/dodra/hellolife/
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第1話は、早期退職した夫が、妻とキャンピングカーで旅をしたいと思い描くも撃沈。妻は趣味の絵描きで忙しく、2人の子どもたちには再就職をすすめられる。もちろん、すぐに就職は見つからない。
というストーリーでした。
第2話は、広告代理店を定年退職した夫と、夫が疎ましくなり犬を飼う妻(多分専業主婦)、海外にいる息子。飼っている犬を通じて夫婦が理解しあっていくというストーリー。
普通によくある家族のように見えて、今となっては実は幻想のような幸せ形家族。ここまで生活に苦せずにいられることは、今じゃ想像さえ出来ません。
そりゃ、夫にも妻にもいろいろ不満があるだろうけど、それだけの生活が継続できるんだから仲良くやってくださいな。と、ツッコミを入れたくなるものでした。
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第3話は、現実と幻想の中間点でした。
主人公は、定年退職した夫と離婚した女性。一人暮らしとなり、スーパーのマネキンとして働くシーンには女性のリアル感が漂います。一方で、その女性が登録した結婚相談所でのカウンセリングシーンは、あたり一面真っ白の壁に、白い花が飾られているだけ。まったくの非日常空間です。
結婚すること(家族を作ること)に抱く期待は幻想で、スーパーでマネキンをしている一人の自分が現実であることを受け入れるための3話だと感じました。
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そして、先日の第4話。
結婚歴がなく、運送会社のトラックドライバーとして勤務する一人暮らしの男性が主人公です。
ひょんなことからひとりの女性とほんの少しの交流がはじまり、あっという間に終わります。
この男性は、女性との交流に悶々と悩みます。ある日、シャワーを浴びながら、「会いたい。さみしいんだ。」と自分の気持ちに気づき泣きます。
「本当のことは誰にも言わない。本当のことは誰も言ってくれない。」とも言っています。
第4話は、私にとって、すぐ隣の現実でした。
さみしくてつらくて仕方ないけど、一人で生きていく。できるだけ、つらい気持ちには蓋をしておきたいけど、蓋はいつか開いてしまう。
そんな人とたくさん出会いました。これからもそういう人と出会っていくんだと思いました。
愛おしいものです。
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人の階層を行き来するのは、難儀なのかもしれません。
1話2話の家族と4話の男性は、すれ違うことはあっても、交わることは難しそうです。
それも、また、現実です。(いや、ドラマですが・・・^^;)
今週土曜日の最終回で、階層の行き来の可能性の一端でも垣間見られたら、どんなにうれしいことでしょう。
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では、また^^
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