9月20日に、「思考スキームに基づいた多職種連携危険予知管理者研修」(主催:一般社団法人知識環境研究会多職種連携危険予知管理者資格認定協議会)に参加してきました。
http://www.ackk.org/
私以外の参加者のほとんどが看護師などの医療職で、福祉施設や病院などでの医療職と介護職の連携に主眼を置いた研修となっていました。
私はと言うと、高齢者虐待対応をする上での連携に潜む危険は何から起きるのか、それを克服する方法は何かあるのかという思いで参加しましたので、出発点は多少ずれていた感はありましたね。
専門職はその専門職の世界観というべきディシプリンを持っています。
そのディシプリンが「感覚の違い」「視点の違い」などの多職種協働現場で壁にもなります。
その壁をいかに低くして協働できるかを認知工学の専門家や福祉・医療の現場での多職種連携の研究者などから学びました。
・・・・・
午前中の座学での「思考スキームに基づいた多職種連携危険予知」についての基本レクチャーの時間は、相当勉強になりました。
労災の世界でのKYT(危険予知トレーニング)と、サービス業である福祉業界のKYTは、根本的に全く別物として取扱い必要があるとの説明の中で、「サービス科学」という研究分野を初めて認識しました。
サービス(支援)提供の価値判断は連続性を持つサービス(支援)提供のすべてのものに影響されるので、そのすべてが危険予知の対象となるというのです。
ものを完成させる工場では、ものをしっかりと完成させるためにKYTで危険を回避すればいいのですが、サービス業は、提供側だけでなく受け手側の状態によっても、商品であるサービス行為そのものが変化するので、一口に危険予知といっても、その状況に大きく左右されます。
サービス(支援)の提供と消費という行為を掘り下げたいなと感じたのでした。
・・・・
午後はグループワークです。
基本はKJ法からのグルーピングマップ作成でした。
ひとつの事実を見て、どのような根拠を持ちどのような行為を行うかをふせんに書きます。
同じ事実を見ても、人それぞれ、やる行為もその行為をした根拠も違いました。
そこをどううめて協働していくか。
それは、KJ法しかりですが・・・。今、やった行為はどのような根拠から行ったのか、しっかりと見える化して客観的に話し合いをすることでした。
・・・・
日本社会福祉士会が生み出した高齢者虐待対応帳票をしっかりと使い込むことで、虐待という事実に対し、どの職種はどのような根拠や思いを持って対応したのか、それにより得られた情報・得られなかった情報をもとに多職種でアセスメントして役割分担するという、多職種協働に有効なだとあらためて感じいったのです。
・・・・
今日の研修で、「多職種連携危険予知管理者レベル1」の認定を受けてきました。
レベル12まであるそうです・・・・
では、また^^
0 件のコメント:
コメントを投稿